七沢温泉のレトロ旅館「元湯玉川館」に泊まった感想です。廊下なんてギシギシ音がなる古さですが、風情たっぷりでくつろげます。最高におしゃれなカフェやバーもあったり、実はドラマ・映画の有名なロケ地とか。ゆったり過ごしたい人におすすめです。
目次
「元湯玉川館」七沢温泉郷の奥にある小さな旅館
七沢温泉郷にある旅館の中で「元湯玉川館」が1番好きかもしれません。小さな旅館なのに昼は和風カフェ、夜はおしゃれなバーもある。居心地が良くてとてもゆったり過ごせました。
この記事では2020年9月上旬に「元湯玉川館」に1泊した感想をお伝えします。
「元湯玉川館」の場所は七沢温泉郷の少し奥に入ったエリア。周りはすぐ森です。旅館はいくつありますがコンビニなどのお店は近くにありません。必要な物があればバス停近くのセブンイレブンで購入しておきましょう。
なかなか渋い佇まい。小さな旅館なのでコロナ警戒中のこの時期でも安心して泊まれました。大人数が集まる場所はまだちょっと怖いので。
すぐにアタリ決定!ロビー&カフェが素敵すぎる
入館すると奥のロビーに案内され、こちらで冷たいお茶を頂きました。
いい風合いの木のテーブルと木々の緑に旅の疲れが癒されます。一息着いたタイミングで宿の方がスッと現れてチェックイン。初めからゆったりとさせてくれます。ああ、すでにこの宿が好きになっています。
小さいけれど趣があるお部屋
「元湯玉川館」は明治35年創業の100年以上続いている老舗旅館。歩くとギシギシと音が鳴る古い廊下、古い囲炉裏部屋なども趣があって素敵です。
案内されたお部屋は古い和室。気取った感じがないので落ち着けます。
水回りの設備はさすがに古さを感じますが、これもレトロと思えばしっくりきます。
冷蔵庫にキンキンに冷えた瓶ビールがいっぱい入っているのは嬉しい。旅館はこうでなくちゃ。
部屋籠りが楽しい!旅館テレワークで仕事が捗る
渋い旅館で飲むのは緑茶。お茶請けは「栗よせ」という栗入りの蒸し羊羹でした。これが美味!
夕食まで時間はたっぷりあるので、お部屋でくつろぎタイム。木々を眺めながらお茶を飲んだり。軽くビールを飲んじゃうのもヨシ。
平日なので実はやるべき仕事がちょこちょこありました。窓際のデスクで仕事をしたら結構集中してできましたよ。温泉旅館でテレワークするのもアリですね。
ほぼほぼ貸切の温泉をゆったりと満喫
ギシギシと音がする廊下を通って温泉大浴場へ。
浴場は露天風呂ではありませんが、山の木々に囲まれており開放的です。敷地内の岩間から湧くという強アルカリ鉱泉の温泉。透明ですが七沢温泉特有のとろみが若干あります。これは肌がすべすべになりそう!漆塗り檜造りの湯船もいい感じ。満足度はかなり高いです。
コロナのご時世なので混雑状況が気になっていましたが、男湯には私1人しか居ませんでした。宿泊客自体がこの日は数組しかいなかったようです。旅館側からすると大変な事なので手放しで喜べませんが、美肌の温泉を貸切状態で堪能できてとても贅沢な気分でした。
とろみの湯のせいか足元が少し滑りやすいので注意が必要かも。
2泊目の夕食は量少な目で大正解!それでも鮎も猪鍋も付いてボリュームあり
夕食は1階の畳の広間でしたが、宿泊客は他に年配のご夫婦が1組いただけで、とても静かに過ごせました。
食事の量は少な目のコースにしておきました。食後にきっとバーに行くので。それでも品数は豊富でボリューム満点。メインの猪鍋や大好物の鮎の塩焼きも出てきました。〆には鰻茶漬け、食後のデザートまで付いて「ちっとも少な目じゃない」お得な内容でした。
地物の猪鍋と鮎の塩焼きがとくに美味しかったなー。バーで飲むからお酒は控えめに、と思っていましたが、美味しい料理に合わせて地酒をたっぷり飲んでしまいました。
住みたい街ランキングで「本厚木」が1位!人気旅館として「元湯玉川館」をTV放映
夕食後は部屋でゴロゴロ。テレビを観ていたら「2020年コロナ禍で借りて住みたい街ランキング」でなんと七沢温泉がある「本厚木」が1位になっていました!
しかも、この「元湯玉川館」まで厚木の人気温泉旅館として登場。美人の湯が女性客に人気なんだそうです。そう聞いたらまたお風呂に入りたくなってきました。
数々のドラマ・映画のロケ地になっています
後で知ったのですが、元湯玉川館のテレビ出演は今回が初めてではなく、以前にも映画「復讐するは我にあり」や、ドラマ「相棒」「ゴーストライター」「謎解きはディナーのあとで」「高嶺の花」「コンフィデンスマンJP」「母になる」など多くの作品の舞台になっています。
えー、すごい!有名なのばかりです!元湯玉川館は七沢温泉の有名ロケスポットなんですね。
こんな古い旅館におしゃれなバーがあるなんて、幸せです
夜にもう1回温泉に入った後に、湯冷ましついでにバーに立ち寄りました。平日でも夜22時まで開いているのもありがたい。
風情ある日本旅館の中で、こちらのバーだけテイストが違う洋館になっていて、まるで異世界。お酒の種類も豊富で本格的。ワインと一緒に食べた牛タンスモークも絶品でした。そして、バーのマスターがまた味があってイイ。遅くまでお話に付き合っていただきとても楽しかったです。旅館にバーがあるって最高ですね。
元気がでる朝食!トロロでご飯おかわり
翌日も快晴。起床と同時に朝風呂に入りシャキッとしてから朝食会場へ。
ボリュームたっぷりの和食でTHE旅館の朝食といった感じ。熱々の湯豆腐が空きっ腹に染み入る旨さ。珍しい赤こんにゃくのお刺身も楽しい。とろろと湯葉をおかずにご飯を2杯おかわりしました。
朝カフェで絶品コーヒーをいただく
さて、あっという間でしたが出立の時間。昭和レトロな昔の鏡台で身支度を整えます。
名残惜しいので、チェックアウト後にあの素敵なロビーで「朝の珈琲」をいただきました。
コーヒーは注文後に豆を挽いてドリップしてくれる薫り高い一杯です。時間を気にせずゆったり過ごせました。
まとめ:旅館にカフェ&バーがあると幸せ度かなりアップ
最後の最後までゆったり過ごさせていただきました。純和風の部屋、温泉、料理も私はとても気に入りました。とくに夜遅くまで楽しめるレトロおしゃれなバーと、絶品コーヒーがいただけるカフェのようなロビーが好きです。大浴場へ続く廊下にあるベンチも好き。合間合間にちゃんとくつろげるポイントがある、ほっと一息つきたい人にぴったりな旅館でした。