箱根の老舗温泉グループ「塔ノ沢一の湯本館」。創業390年祭の「まじでコロナウイルス勘弁してくださいプラン」で1泊3900円で泊まってきた感想です。渓谷沿いの環境・温泉・料理が最高。風情あるレトロ旅館を選んで大正解でした。
目次
【箱根一の湯】創業390年祭り「まじでコロナウイルス勘弁してくださいプラン1泊3900円」に泊まってきた
2020年は、箱根の老舗温泉グループ「一の湯」が創業390周年を迎えるお祭りイヤーです。あいにくのコロナ禍で元気がない観光業界ですが「一の湯」は違う!「創業390年祭り」と称した活気あるキャンペーンを実施中です。
2020年7月現在で第1弾から第21弾まで続いている様々なフェアですが、なかでも1番ユニークで最強だったのがこちら。
箱根一の湯 創業390年祭り 第6弾
これこそが真の早割!5月~6月の平日に3,900円で宿泊!
別名「まじでコロナウイルス勘弁してくださいプラン」3月9日までの期間限定販売!(WEB限定プラン)※申し訳ございませんが、当プランは大変ご好評頂き、完売となりました。
今後も390年祭りでお得な企画をお届けして参りますので、ご期待頂ければと思います。販売期間:3月2日(月)~3月9日(月)
宿泊期間:5月6日(水)~6月30日(火)
「まじでコロナウイルス勘弁してくださいプラン」という一の湯の各宿に1泊3900円で泊まれる超お得なキャンペーンです!ネーミングセンスや安さの破壊力がネットやテレビで話題になりすぐに完売になりました。
私は在宅勤務中でネットをよく眺めていたので、運よくキャンペーン価格で予約できました!2食付きで1人3900円です!
ということで6月末に「塔ノ沢一の湯本館」に泊まってきた感想をお伝えします。
「塔ノ沢一の湯本館」の場所・外観:趣のあるレトロ旅館
「塔ノ沢一の湯本館」の場所は箱根登山鉄道の塔ノ沢駅から徒歩5分ほど。早川の渓谷に面した宿です。
国指定登録有形文化財に指定された趣のある古い建物。最新ホテルではなくてレトロな日本旅館。こういうのが好きな人にはたまりません。
宿の中も木造の古い造りでいい感じ。ロビーにある囲炉裏付きの談話テーブルも素敵です。
お部屋は古いけど清潔感ある
チェックインを済ましてお部屋へ。古い木の階段をギシギシ音をたてながら上っていきます。
夜はちょっと怖めな薄暗い廊下の先がお部屋。
広めの和室のお部屋。相当古い造りですが清潔感があります。
水回り全般も整っています。アメニティーも揃っていました。コップなどは綺麗に消毒済み。
他に設備はテレビ、電気湯沸かしポッド、ミニ冷蔵庫、貴重品入れがありました。電源コンセントは少な目なので何人かで泊まる場合は奪い合いになりそう。
浴衣とお風呂用のタオルセット。浴衣は男女別でオーソドックスなデザイン。これを着ると旅気分が高まります!
部屋風呂は川べりの絶景
部屋にお風呂も付いています。洗い場も湯船もコンパクト。温泉が流れっぱなしになっているのでいつでも入り放題です。
木の戸を開けると川と緑の絶景が一面に広がっています。自然に囲まれた露天風呂気分が味わえそうです。
緑と川に囲まれたサンルーム広縁!
旅館といえばテーブルと椅子が置いてあるあのこじんまりとしたスペースですよね。広縁というみたいです。
ここの広縁は大きな窓に囲まれた明るいサンルームになっています!
カーテンを全開にすると、一面を木々の緑に囲まれて、聞こえてくるのは渓流のせせらぎだけ。まるで野外にいるみたい。
窓のすぐ下に川が流れていますからね。川沿いというか、川の上に部屋があるみたいで居心地最高!
お茶を飲んだり、読書したり、パソコンを開いてノマドしたり。とても気に入ったので滞在中ずっとここに居ました。
大浴場:シャワーなんて必要ない!レトロに手桶でお湯汲み
お茶菓子を食べて一息ついてところで大浴場へ。
早い時間のせいか、男湯は他にお客はいなくて貸し切り状態。女湯の方は他に1人いただけ。コロナを気にしていたのですが全く問題ありませんでした。混まない様に客数を制限しているのでしょうね。
さて、肝心の温泉は写真が取れないので、後で思い出して描いた絵で紹介します。
旅館のお風呂らしくこじんまりとした浴場。露天風呂はありません。ですが、窓から木々の緑と渓流のせせらぎが聞こえてきて、内風呂でも露天気分が味わえます。
泉質はアルカリ性単純温泉。効能は神経痛、筋肉痛、関節痛、五十肩、運動麻痺、冷え症、美肌効果など。もちろん源泉かけ流し。
そしてユニークなのが手桶。
こちらの浴場にはお湯が出るシャワーや蛇口はありません。体を洗ったり浴びせ湯をする時は、石の囲いに沸き出ている温泉を手桶ですくって使います。これが江戸時代から続く古き良きスタイル。外国人にも人気だそうです。
当然行きも帰りも温泉を浴びまくり。箱根の温泉をジャブジャブ贅沢に味わえました。
風呂上がりにお部屋のサンルームでビール。最高です!
3900円でも豪華な夕食に大満足
さて、楽しみの夕食の時間。
夕食の会場の食堂がまた木造のレトロな造りで落ち着けるんです。お客同士の距離も大きく空いているのでコロナ対策も大丈夫。安心して食事を楽しめます。
2食付き3900円で泊まっている身としては食事にまで過度な期待をしてはいけないなぁ、と思っていたらちゃんと豪華な夕食が出てきました!よかった。
冷たくした摘み上げ湯葉がシャキシャキで最高。酒の肴もちょこんと綺麗に盛られてどれも美味。お酒なしではいられません。
料理のメインは特選豚の出汁しゃぶしゃぶ。
つけダレの出汁に生卵を混ぜて、そこにしゃぶしゃぶした豚肉を絡めていただきます。これがシンプルで美味しい!お野菜もいっぱい食べられます。
〆はお出汁にご飯を入れて雑炊に。美味しくておかわりしちゃいました。
デザートは洋梨のシャーベットでお口さっぱり。
3900円キャンペーンとは思えないちゃんとした夕食に大満足でした。さすがに安過ぎて申し訳ない気がしたので別注文でお酒をたくさん飲みました!
川沿いのまるで露天な部屋風呂を満喫
夕食後はお部屋でまったりタイム。
館内の自販機で買ったサワーをちびちび飲みながら、貰ってきた箱根観光ガイドを眺めたり、夜食に箱根山龍神あんぱんを食べたり、広縁で真っ暗な川を眺めながらまたビールを飲んだり。
そしてお待ちかねの部屋風呂。湯船はコンパクトなので一人で浸かるのにちょうどいい。
外は怖いぐらい真っ暗。川の流れる音を聞きながら温泉を満喫しました。
寝る時は川の音がちょっとうるさいかも
お布団はセルフサービスで自分で敷きます。コロナ時代ではこれがあたり前。
灯かりを消して真っ暗にすると、川の流れる音が「ザブンザブン」とけっこう大きく聞こえます。私には心地良い自然のBGMに聞こえたのですが、妻は少しうるさく感じたそうです。音に敏感な方は耳栓などの対策をした方がいいかもしれませんね。
朝風呂と湯ワーキング
爆睡して6時前にはすっきりと起床。
サンルームでちょっと仕事をしてから、また部屋風呂へ。木々の間から朝日がさして気持ちいい。
贅沢に温泉が流れっぱなしで湯船にいつでも入れるのがありがたい。さすが温泉処、箱根です。
温泉に浸かりながら小一時間ほど、朝の日課にしている執筆関係の仕事をこなせました。
プリンとコーヒーが嬉しい朝食
朝食も期待して食堂へ。
朝食もやっぱり豪勢だった!旅館朝食の定番の大きな鯵の干物、一の湯名物の豆腐、生姜の効いた温かい野菜スープなど。どれも手の込んだ料理ばかり。最高のメシ友・マグロのたたきの誘惑に負けて朝からご飯おかわりです。
黄色い茶碗蒸しだと思っていた小鉢は、なんとプリンでした!食後にコーヒーと一緒にまったりといただきました。旅館の朝食でプリン。最高ですね。
「一の湯」ならではのオリジナルお土産がいっぱい!旅館カレーはマストバイ!
朝食後はまた大浴場でひとっ風呂浴びて、チェックアウトまでの空き時間に館内のお土産コーナーを物色。
寄木細工など普通の箱根土産もありますが、一の湯オリジナル品がどうしても気になる。「一の湯チョコバニラサンドクッキー」・「一の湯珈琲」・「一の湯カレー」です。
地方の特色あるレトルトカレーに目がない私は一の湯カレーを2パック購入。自分用のいいお土産になりました。
あっという間に1泊2日が過ぎチェックアウト。帰り際、フロントの方に満面の笑顔で見送られ「いい旅館だったなぁ」としみじみ感じました。
箱根登山バスのバス停は旅館のすぐ近くなので観光にもとても便利。この後も素敵な旅を送れそうです。
まとめ:箱根湯本ではあえてレトロ旅館を選んで大正解
3900円キャンペンーンでお試しで泊まってみた塔ノ沢一の湯本館。建物は古くてレトロですが手入れがしっかりされているので清潔感あり。特に渓流沿いの明るい広縁が居心地抜群。自慢の温泉は、川沿いで露天チックな部屋風呂、昔ながらの手桶スタイルの大浴場、どちらも楽しめて大満足。箱根らしい風情のあるいい旅館でした。通常料金だと1万円ぐらいなので箱根ではリーズナブルです。次回もまた泊りたいと思いました。
ホテル情報 塔ノ沢一の湯本館
- おすすめ度5.0