七沢温泉では珍しい和モダンな旅館「盛楽苑」に泊まった感想です。温泉は貸し切りの露天風呂、お部屋の半露天風呂、ちょっと怖い仕掛けがある大浴場など、種類豊富でとても楽しい。料理はとにかく斬新でチャレンジしがいがある!
目次
七沢温泉の料理自慢の和モダン旅館「盛楽苑」
昔ながらの純和風の旅館が多い七沢温泉郷ですが、今回泊まった「盛楽苑」は少し違っていました。前衛的な料理や、おしゃれなライブラリーバーがあったり。和モダンな今どきな旅館でした!
盛楽苑の場所はラーメン屋や七沢荘などがある観光客が多い中心エリア。七沢城址の徳雲寺のすぐ近くです。
入口はどっしりとした古い旅館の造りですが、中は綺麗でモダンな空間になっています。小さな隠れ家のような宿なので宿泊者も少なく、コロナ禍でも安心だと思います。
館内も木目の落ち着いた造りでまだ新しくて綺麗です。
客室の様子:2部屋あって広々!ミニサイズの半露天風呂もいい感じ
今回は「半露天風呂付客室10畳」の部屋に泊まりました。中は2部屋に分かれており、手前がクローゼットや洗面所がある小部屋で、奥が広めの和室になっています。
そして1番奥の窓を開けると、半露天風呂になっています!
細長いコンパクトな造りですが、窓を開けると確かに半露天状態になります。これは楽しみだ!
部屋でまったり過ごせる!コーヒーとビールも無料!
今日は部屋でゆっくり過ごすと決めてきました。まずは好きな浴衣に着替えてリラックスモードに。
こちらのドルチェグストのカプセルコーヒーは無料で飲み放題!コーヒー好きにはたまりません。
コーヒーの味もなかなかです。チーズろまんとの相性も抜群!
今回のプランでは冷蔵庫のドリンクは全て無料。瓶ビールもしっかり入っています!
1番左にある水は冷えた温泉水。お風呂上がりの水分補給用にありがたい。柔らかい味でとても飲みやすかったです。
旅館では珍しくルームサービスも充実しています。地元産のウィンナーや地ビール、アルコール類も何でも揃っています。
何でも揃っていて部屋にこもらせる気満々ですねえ。いいですねえ。
お言葉に甘えてまったり過ごさせていただきました。こんな感じでね。
半露天風呂に軽く浸かりながらビールで乾杯。おっとまだ平日の昼間なので、ちゃんとパソコンを開いて湯ワーキングもしつつ。
そして風呂上がりにスッキリした頭でガッツリ仕事をこなすと。こんなワーケーションが最高です。
予約制の貸切露天温泉が映える映える
さて、仕事の後は離れにある露天風呂へ。貸し切りなのでチェックイン時に好きな時間を予約できます。
青い空と赤い傘の映える空間、そしてアルカリのやわらかいお湯は、美肌効果がある美人の湯と呼ばれています。確かに肌がツルツルしてきたような。こんな素敵な温泉を40分間占有できます。ひとこと最高!
部屋に戻って布団でゴロゴロしているともう辺りは真っ暗。夜が早いです。
新しいよコレ!地食材のモダンガストロノミーとは!
お待ちかねの夕食は「地食材のモダンガストロノミー」です。なんでも「和食、フレンチ、新北欧料理など、ジャンルに囚われないイノベーティブな料理」だそうです。
食事会場は個室になっているのでコロナの時代でも安心です。人目を気にせずくつろげるのでカップル向き。
さて、こだわりのモダンガストロミ―の内容は、わかりやすくメニューがありました。これがないと本当に何を食べているかわからないぐらい、新しめの料理のオンパレードでした!
まずは食前スープから。甘くて美味しい。
レンズ豆とキヌア。ほろほろした食感とキウイーの甘酸っぱさが絶妙。
雲丹と米のフリット。1口サイズの洋風お寿司みたい。雲丹とアボカドソースが濃厚。
七沢産の新鮮な岩魚をパリパリのチュイルと合わせて。食感も楽しめます。
皿の上に小枝と岩があしらわれた凝った盛り付けです。中身は旬のキノコ類と生クリーム。サクサクっとしたパイ生地が美味しい。
根セロリとフェンネのロティは意表をついた林檎風味。ほくほくした食感と甘酸っぱさがマッチ!もうこの辺りから私の味覚の理解を超えだしています!
厚木の地ビールでちょっと舌を休ませてから、次は魚料理。
地元七沢の紅鱒を炭火焼で。身の中は半レアでとろける美味しさ。ルッコラの鮮烈な青々しさもいい相性。
やっと見慣れた料理だー。清川恵水ポークと鎌倉野菜のしゃぶしゃぶです。色鮮やかな鎌倉野菜は味が濃厚。豚肉は特製味噌と合わせるとこれまた激ウマでした。
スナップエンドウとヤングコーンの炊き込みご飯。バター醤油で炒めたヤングコーンが風味と食感でとても楽しい。ご飯の炊き加減もパーフェクト。
デザートも凝っていますした。伊勢原の石田牧場の濃厚ジェラートに、カラメルのほろ苦い甘味、アーモンドの香ばしさが加わって、とても上品な1品でした。
食べ終えた感想を。今まで食べたことがない料理法や取り合わせで驚きの連続でした!とくに根セロリと林檎のマリアージュが斬新!
どれも手が込んだ美味しい料理だったのですが、若干、私の舌の理解が追い付けていない感じがしたのも事実。私は岩魚はシンプルに塩焼きで頂きたい派です!
食後はライブラリー&バーでまったり
食後は気になっていたライブラリー&バーへ。夜遅くまで開いている小さなラウンジです。
いい風合いの木のテーブルにバーカウンター。本もあるので長居したくなります。コーヒーはいつでも無料。もちろんバーなのでお酒も飲めます。ウイスキーを飲みながら二人でのんびりと話ができました。これが旅の醍醐味ですね。
夜の大浴場はびっくり!怖い!
部屋に戻って少し休んで、寝る前にまだ入っていなかった共用の大浴場へ行ってみました。ここで恐怖体験!
ヤモリにびっくり?いえいえ、ヤモリは可愛くて好きです。いい奴です。
驚いたのは、真夜中の誰もいないはずの大浴場の湯船の真ん中に、ポツンと座っている小僧さま!
湯船に妖怪みたいな石の小僧がいるんです!宿の遊び心で配置した「湯加減小僧」だそうですが、リアル過ぎてびっくりしました!誰もいない夜中にこれは怖過ぎますよ!わたくし思わず「ヒッ」と変な声出しちゃいましたからね。小さなお子さんだったらおしっこ漏らすレベルです。夜中の大浴場は気を付けて下さいね。
あ、お風呂はとてもいい湯で大満足でしたけどね。慣れると小僧と向かい合って混浴気分を楽しめました。
朝食は地物食材たっぷりの丁寧な純和食
夜はお風呂にたくさん入ったせいでぐっすり眠れました。目覚めと共にまた大浴場で温泉をかぶり、シャキッとして朝食会場へ。
厚木の豆腐、無添加の味噌汁、お米はキラッキラした新潟の新之助というブランド米。昨夜の夕食とは打って変わってオーソドックスな純和食。だけど素材のこだわりぬいた丁寧な料理。こういうのが食べたかったんだ!美味しすぎてご飯3杯食べました。
朝食後にあのバーのテラスでコーヒー
今日は早い出発なのであまりのんびりしていられません。が、食後の一服はどうしても外せません。
昨夜とても気に入ったライブラリー&バーは、朝昼はカフェとして使えます。風が気持ち良かったのでテラスで一服。満腹で飲むコーヒーもまた格別。こういうくつろげるスペースがあるのがとてもいい。夫婦でゆっくり過ごせました。
まとめ:料理が斬新で楽しい!七沢のおしゃれ旅館
自慢の料理はとにかく斬新で好き嫌いが分かれるところですが、私はとても楽しめました!館内・客室も綺麗な和モダンで、古風な旅館が多い七沢温泉では珍しいタイプかも。お酒と本とコーヒーが楽しめるライブラリー&バーなど今どきの施設も充実。若いカップルや新しい料理が好きな方におすすめです。